江戸時代の延宝年間(1673〜81)に近江国(今の滋賀県)から移住して、今の地(神崎)で酒造業を営むようになりました。仕込水の良さや利根川の水運、米どころといった立地に着目したようです。以来300年以上になりますがその歴史は決して追い風ばかりではありませんでした。酒造制度や流通の変革、恐慌、震災、戦争、そして火落菌による腐造にみまわれたこともありました。戦後は高度経済成長を経て食生活も変化し、日本酒離れが進み市場が停滞している中で、独創的な経営哲学による本来の酒造りを実践しています。「自然の原点に戻って酒造りをしたい」が蔵元の願いです。現在、無農薬、無添加、そして全量昔ながらの生もと造りで独自の寺田本家ならではのお酒を醸し出しています。